恋のシャッター
初めて


勇斗は部に入り始めてから帰りが遅くなり、私がご飯を食べ終わる頃に家にやってくるようになった。



今日もいつものようにご飯を食べ終わり、私はリビングのソファーでテレビを見ていた。



お父さんは仕事、お母さんは今日は着付け教室、そして勇斗は部活。



私は一人でリビングにいる事が多くなった。



「……別に寂しくなんてないけど」



そんな言葉がボソッと出てきた。



その時、玄関のドアの音に私は振り返る。



リビングに入ってきたのは…。



「お―す、疲れたぁ―」



帰ってきたのは勇斗だった。



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