恋のシャッター


「初めてだよな……」



「えっ?何が?」



「俺と実夕だけで公園に行くの……」



「あっ…そういえばそうかも……」



いつも…三人か、拓真と一緒だった…私は。



勇斗と二人なんて、初めてかもしれない。



そして私達は公園に着き、バスケットゴールのある所に入る。



ボールをトントンと弾き出した勇斗に、私は聞いた。



「だいたい練習してきたのに、何でまた練習するのよ?あんたってそんなに努力家だっけ?」



「そうだよ、おまえ知らなかったのかよ?」



「えっ?…冗談でしょ?」



「ははっ、バレたか?まぁ~努力家っては違うけど、みんなと違って俺はまともに練習してなかったからな、少しでも追いつこうと思って」



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