恋のシャッター
好きな味
学際の招待試合で、撮った写真の現像が上がった私は、写真を持って聖花先輩とバスケ部の部室にいた。
「そしたらこのボードに写真貼っておいて?先輩達には欲しいの選んでもらうからっ」
「はい、分かりました」
「うんよろしく~じゃあ私は部活あるから」
「えっ!?聖花先輩行っちゃうんですか?誰か来たらどうするんですか?私は部外者ですよ」
「大丈夫よ、もう部活始まってる時間帯だし、誰か来ても女子が一人いるくらいじゃ平気で着替えるから奴等は」
「いやいや…そういう問題じゃ…」
っていうか、私の心配はなしかいっ。
「じゃあね~」
「あっ…!」
そう言って聖花先輩は行ってしまった。
「まったく…自由なんだからあの人は、まぁ…いいやさっさと貼ってしまおうっと」
私は急ぎめに作業を開始した。