恋のシャッター
そして、クリスマスイヴ。
幼い頃の記憶といえば、
私の家で拓真と拓真の両親が来て、親同士で飲んでて、私は拓真と一緒にケーキを食べたり…ゲームをしたりしてた。
気づいたら、勇斗もいたけど…。
拓真がいなくなってからのクリスマスは、友達といたり、家で過ごしたりしていた。
だから、勇斗とクリスマスを過ごすのは…拓真と最後にいたクリスマス以来になる。
「まさか…こんなことになるなんてなぁ―」
一人ぶつぶつ言いながら、私はお母さんが作っていってくれてた食事を今日はソファー前のテーブルに運ぶ。
菜々はデートだしなぁ… 今日私の居場所あるのかな?
一人だけ年下だしなぁ…
でも、もうそろそろみんながくる頃だ。
ピンポーン。
「えっ?来た…誰だろ?」
私が玄関に向かい、ドアを開けると…。