元カノがめんどくさい
だからって。

この関係は、他の誰かを傷つけて…
新たな負い目を増やしてく。



いや、僕が彼女を作らなきゃいい話なんだけど…

でも好みの女の子から告られたら嬉しいし。
1人じゃ寂しいし。

しかも元カノだけ、次から次へと恋愛を重ねてるなんてズルい!


それに…


って、ズルくはないか。
あれだけ可愛いけりゃ、男がほっとかないだろうし…

って、いや!
みんなあの、めんどくさい中身を知らないからだ!


とにかく僕は…

当分、恋愛はいいや。




ー「蓮斗には、空しい人生しか残らないよ」ー


そうだね…


そして、傷つけてごめん。

だから…


どうせ空しい人生なら、
もう誰も傷つけないようにしたい。






そーやって沈んでた僕を…
キミは容赦なくすくい上げる。

無邪気に、金魚すくいのポイであしらうように。


いっそ救ってくれたら有難いんだけど…



その夜、元カノから掛かって来た電話は、昼間の車トラブルの件だった。


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