元カノがめんどくさい




その日、街中に用があった僕たちは…
1時間ほどでそれを済ませて、駐車場に向かった。


そこで駐車料金を払うべく…

「司沙、払っててくれる?」

自分の財布を彼女に渡して。


僕は彼女が乗りやすいよう、出庫のスタンバイ。

なのに。


精算した様子は伺えるのに、ロック板が下がらない。


「司沙、払った?
ロック下がってないんだけど」

こっちに向かって来てるその人に声掛ける。


「はぁ?払ったってば!
ちゃんと確認してよ、もうっ…」

とそこを覗き込んで。


「えウソ、払ったのにっ!
え、なんでっ!?」


「26番だよ?間違ってない?」


「え、26…
ああっ!28番払っちゃった!
だってほらっ、同じブルーだしっ!」


いや、色しか合ってないと思うけどね…


「うっわ、どーしよっ…
ごめん、蓮斗。
3000円も払っちゃった」


その地点で気付こうよ!!
どう考えても1時間の料金じゃないよね!?

なんでそう適当なんだよ…
キミこそちゃんと確認して?







今となっては、胸をくすぐるエピソード。


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