元カノがめんどくさい
「え、マジ!?
世間ってほんと狭いよね〜」って笑ってる元カノを前に…

一気に重い気分になった。


「そんな事聞くって事は、S藤となんかあったんだ?
頼むから僕の友達はやめてよ…」


「なにその言い方…
別になんもないって!
ただぁ…
告られたってゆーかっ?」


「…

相変わらずモテますね」


「へへぇっ!
逃した魚は大きかったでしょ〜」


余計な事口走った…

実にめんどくさい。



しかも終始、なにが楽しんだかはしゃぎまくってて…

お酒強くもないクセに、キミが飲みまくってどーすんの!




挙句、僕がトイレに行った隙に…


「っ、本庄さん!
こんなトコで寝ないでよっ!」


「んん…
うるっさいな…」

瞬時に辺りを、ダークな空気で支配する。


怖っ!

一瞬黒いものが見えた気がする…
なんだかほんとに悪魔に見えて来た。



そんな悪魔は、起こそうとしなければ…
むしろ寝てれば無害で。

すやすやと気持ち良さそうに眠ってる。


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