元カノがめんどくさい
少しはだけた服からは、柔らかな胸元が覗いてて…

ため息が零れた。



こんな無防備に寝ちゃって…


こんな…

無防備に寝ちゃって…


あ、2回言ってしまった。



あぁ!どうかしてる…!


パンパン、と両手で頬を叩いて。

その肌に吸い込まれそうになった自分を連れ戻す。


危ない、危ない…

悪魔の魅力、いや魔力?に惹き込まれて
危険な世界の扉を開けるところだったよ。



仕方なく、布団だけ掛けて。
朝までその場に放置、いや寝かせといた。



当然、目覚めたキミは身体が痛いって文句から始まって…

「普通女の子にベッド譲るよねぇ!?
蓮斗ってそんな気が利かないヤツだっけ?
っとに!もうちょっと優しくしてくれてもいんじゃなぁい!?」

とかって、さんざん小言を並べられたけど…


あの状況で抱っこして、つい危険な扉を開けちゃったらどーすんの!

ぶっちゃけ僕は眠れなくて、ベッドなんか使ってないってゆーのに。



あぁ〜、本当に!めんどくさい。


< 26 / 114 >

この作品をシェア

pagetop