元カノがめんどくさい
こんなコと日々一緒に食事が出来たら、幸せなんだろうなぁ…

なんて思った矢先。


「あの、山口さんは…
その、付き合ってる方とか…

いますか?」


え、そんな事を聞くって事は…

まさかの脈アリ!?


って何の脈だ、何の!
僕は当分、彼女を作る気なんかないのに…


「いえ、フリーです。
ちょっと色々あって、絶賛彼女作らない中なのでっ」


「そう、なんですか…」

と応えた清松さんから沈んだ気配がしたのは…
気のせいだろうか。




ともあれ。
和やかに食事を終えて、店を出ると。


「あのっ!
あの…

よかったら友達になってもらえませんかっ?」


友達、って…女友達!?

すでに友達100人分くらいの強ものがいる僕にとっては、恐るべきキーワード。


けど友達を断わるなんてちょっとあれだし…

なにより天使と仲良くなれるなんて!


「はいっ。僕でよければ喜んでっ」



かくして僕は…

天使の友達ゲットだぜ!的な状況に。


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