元カノがめんどくさい
意外にも積極的な、天使こと清松さんとは…
その日を境に、日々電話をしたり食事に行ったりと。

順調に友達付き合いを展開させてる。



「奈々ちゃんもそろそろ、敬語やめたら?」

最近は下の名前で呼ぶようになって…
僕だけ勝手にフレンドリー。

まぁ一応?
僕なりに相手の遠慮心をほぐしてるつもりなんだけど…


「いえっ、私の方が年下なので、そんな訳にはっ…」

たかが1コ下なのに、この謙虚さ。


ほんと、どっかの誰かさんに見習わせたいよ。

とその皮肉を、自分への電波として捕らえたかのように。


「あ、キャッチ…
ごめん奈々ちゃん、また今度」


「あ、はいっ、気にしないで下さいっ。
じゃあ、おやすみなさい」

柔らかな声で紡がれた、天使のおやすみを胸に…


「もしもし蓮斗ぉ?今話せる〜?」

裏切ってほしい予想を裏切らない、悪魔からのキャッチを受ける。


「ん、話せるよ?」

むしろいつもの事だけど、話せる状況を作ったよ…


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