元カノがめんどくさい
そんな日々が繰り返されて。


「えっ、蓮斗さんオムライスが大好物なんですかっ?
私もなんですっ!なんか嬉しいっ」

最近やっと、僕の事を下の名前で呼んでくれるようになった奈々ちゃん。


「そうなんだっ?
じゃあ今度、美味しいオムライスでも食べ行く?」


「ほんとですかっ!?
じゃあ早速、明日とかはっ…
って急すぎますよねっ」


「や、いいよ?明日休みだし。
何時にする?」


喜ぶ奈々ちゃんの声を聞きながら…
天使とデートもどきな状況に、僕まで胸が踊る。



「じゃあ蓮斗さん、また明日…
少し早いけど、おやすみなさい」

「ん、また明日。おやすみ奈々ちゃん」


約束を取り付けて、恋人同士のような雰囲気で電話を終える。


てゆうか"蓮斗さん"って…
その呼び方がくすぐったい。

"蓮斗ぉ?"
あの横暴な呼び方と比較してしまってなおさら。


と、そこで。
玄関チャイムが騒がしく鳴り響く。


そんな鳴らし方をするのは、僕の知り合いに1人しかいなくて…

キミはなんか皮肉センサーでもついてんの!?


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