元カノがめんどくさい
「おつかれ蓮斗!
DVD借りて来たんだけどさぁ、一緒に見よっ?
この映画見たかったんだけど、コメディ系だから1人じゃつまんなくてさっ」


あの、本庄さん。
僕にもプライベートとゆうものがあって…
いくらフリーだからって、最近関わり過ぎじゃないですか?

そんな軽はずみな行動を取られると、困るんだけど…


「遥さんと見ればいいのに…」


「いーじゃん!どーせヒマでしょお?
だいたい遥さんと見たらバカ笑い出来ないじゃん」


はいはい、僕ならいいワケね。



「飲む?」

あれこれケチを付けられる前に、お酒やらつまみやらを用意しながら尋ねると。

「飲むっ!」って、とびっきりの笑顔が返って来るもんだから…


まぁいいか、なんてつい絆されてしまう。



そうして、見始めようとしたそのタイミング。
僕の携帯が鳴り響く。


え、奈々ちゃん?
なんだろ…


若干気まずく思いながらも、応答ボタンを押すと…

話の内容は、明日の時間変更だった。


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