元カノがめんどくさい

「あの、蓮斗さんっ!待って下さいっ」


その日、営業先を訪れた帰り…
そこで働く奈々ちゃんが、僕を追い掛けて来た。


「え、どしたの?
仕事大丈夫?」


「はいっ、今から休憩なのでっ。
それであの、良かったら…
お昼一緒にしませんかっ?」


「あ…
いいよ?何食べる?」


「じゃあ今日は、気持ちのいい秋晴れなので…
何かテイクアウトして、そこの公園で食べませんか?
あっ、近くに美味しいお弁当屋さんがあるんですよっ?」


心がモヤモヤと曇ってた僕は、その提案には大賛成で。


晴れ晴れとした青空の下、2人でお弁当をつついた。


とゆうかむしろ、僕はあんまり口に運べず…
半分は、ほんとにつついてるだけの状態に。



「あの…
お口に合いませんでした?」


「えっ、あ、ごめんっ。
そうじゃなくて、実は二日酔いでさ…」


「そうだったんですかっ!?
なんだか、すみません…」


「なんで奈々ちゃんが謝るの?
むしろ、こんな美味しいお弁当じゃなきゃ、何も食べれないとこだったよ。

ありがとう」


そう言うと奈々ちゃんは、切なげな顔を覗かせた。


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