元カノがめんどくさい
ああ、胸が痛い…
胸が痛くてたまらない。
そして今、痛手の根源なその人と少しだけ2人きり。
奈々がトイレに行ったのと同時、上司から電話がかかった遥さんまで席を外した。
このわずかな時間を無駄にしたくない気がするのに…
なんでか何も言えなくて、
むしろ言える事なんかなくて。
ただ沈黙。
を、先に破ったのは本庄さん。
「奈々ちゃんて、いいコだね…
だいたいあの手のタイプはさぁ、実は腹黒なんて場合が多いんだけど。
あのコは本物だよ…
ほんとにいいコ」
ひとりごとみたいに呟くその人は…
微笑んでるのに、どこか寂しそうに見えた。
「…うん。
てゆうかそっちこそ。
遥さん、すごくいい人じゃん」
「とーぜんっ。
だって私の彼氏だよっ?
サイアクだったのは大学時代に2年付き合った人だけでーす」
「っ、今それゆっちゃう!?」
「別にいーじゃん。今ゆっちゃいけない法律でもあるワケぇ?
あっ!もしかして時効だと思ってるぅ!?」
「そうじゃないけどっ…
っ、ごめん…」
「キャハハ!
冗〜談!もぉいーよっ」
「え、なにがっ?どこがっ!?」
めんどくさっ!
胸が痛くてたまらない。
そして今、痛手の根源なその人と少しだけ2人きり。
奈々がトイレに行ったのと同時、上司から電話がかかった遥さんまで席を外した。
このわずかな時間を無駄にしたくない気がするのに…
なんでか何も言えなくて、
むしろ言える事なんかなくて。
ただ沈黙。
を、先に破ったのは本庄さん。
「奈々ちゃんて、いいコだね…
だいたいあの手のタイプはさぁ、実は腹黒なんて場合が多いんだけど。
あのコは本物だよ…
ほんとにいいコ」
ひとりごとみたいに呟くその人は…
微笑んでるのに、どこか寂しそうに見えた。
「…うん。
てゆうかそっちこそ。
遥さん、すごくいい人じゃん」
「とーぜんっ。
だって私の彼氏だよっ?
サイアクだったのは大学時代に2年付き合った人だけでーす」
「っ、今それゆっちゃう!?」
「別にいーじゃん。今ゆっちゃいけない法律でもあるワケぇ?
あっ!もしかして時効だと思ってるぅ!?」
「そうじゃないけどっ…
っ、ごめん…」
「キャハハ!
冗〜談!もぉいーよっ」
「え、なにがっ?どこがっ!?」
めんどくさっ!