元カノがめんどくさい
「おおっ?なんだなんだぁ?
なんだか楽しそうだな〜!」

そこに遥さんが戻って来て。


後を追うようにして戻って来た奈々と、
僕は目配せをすると…

持って来てた手みやげで、デザートタイムに移った。



「くぅ〜!
鍋の後に食べるアイスは最高だな!」

「しかもコレっ、いろんな味が絶妙〜っ!」


遥さんと本庄さんがそう感激の声をあげたのは、高級アイスのタルトグラッセ。

アイスの美味しさもさる事ながら。
鍋パ終了のサインとして待ち望んでた事もあって、なおさら美味しい!

この冷たさが、僕の痛手までクーリングしてくれるよう。



そうして、みんなで「ごちそうさま!」をすると…


主催者カップルからの遠慮の声を押し切って、「少しだけ」と片付けを手伝い始めた奈々。

そのまま本庄さんとキッチン作業に流れ込み…


僕と遥さんは半分くつろぎながら、テーブル周りを片付ける。

すると、ふいに。



「なぁ、蓮斗君…
これからも司沙と、仲良くしてやってくれな?

あいつがのびのびと楽しそうにしてるの見ると、嬉しんだ」

なんて…

愛しそうに笑う遥さん。


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