元カノがめんどくさい
「うわ、懐かしっ!
卒業以来だから、2年ぶりくらいっ!?」
まぁ、1年9ヶ月ぶりかな。
また細かいって言われそうだけど…
デート先は元カノのリクエストで、僕らが通ってた大学を訪れた。
とはいえ…
「最後なのに、こんなとこでよかったの?」
「はあ!?2人の思い出の場所じゃぁん!
ここで始まってここで終わる。
最後にふさわしくなぁい!?」
「まぁ、そーだけどさ…
ここでなにすんの?」
「なにって、中入ろーよ!
でさっ?紛れ込めそーな講義があったら受けちゃわないっ?」
ええっ!それはめんどくさいかも…
だけど運良く?さらには土曜って事も手伝って、紛れ込めそうな講義はなくて…
元カノには悪いけど、ほっと胸を撫で下ろす。
「あっ、この教室!
ね、覚えてるっ?
ここでよくキスしたよねぇ〜」
サラッとゆーね…
それはみんなの目を盗んでされた、不意打ちのキス。