元カノがめんどくさい
「…あれにはまいったよ」


「はあっ!?蓮斗喜んでたじゃん!」


「いや嬉しかったけど、どー考えたって恥ずかしいでしょ!」


そんな僕を、キミはケラケラと笑い飛ばす。


「蓮斗が居眠りばっかしてるからじゃん!
こっちは眠気覚ましてあげたってのにっ。

てか眠かったよね〜!特に現代倫理のおじいちゃん!
講義がひとり言みたいでさっ」


「そうそう、つぶやき佐藤だっけ?」


「そおっ!呼んでた呼んでたっ!」



こんなとこで、なんて思ったけど…

そーやって楽しそうにはしゃいでるキミが見れて、よかったよ。




それから、次の棟に移動中…

中庭にある楠が、視線を奪う。


キミが待ち合わせにハマってた時、
よくその木の下で待ち合わせてたっけ。



「それにしても今日、寒くなぁい!?」


「…うん。
体の芯にくるよね」


そう、ちょうど。
こんな寒い頃だった…


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