元カノがめんどくさい





「さっむい!いつまで待たせんのっ!」


「ごめん!教授に捕まっちゃって…」


「もうっ!身体の芯まで冷え切っちゃったじゃん!」


「だからごめんてっ…」


「ごめんじゃあったまんないし!
今すぐどーにかしてよっ!」


それは僕の上着を貸せって事?
いやキミなら無理やり奪うよね。

そんな回りくどい言い方するって事は…
抱きしめて欲しいとかかな?

素直にあっためてって言えば可愛いのに…


「ごめん…」

再度謝りながら、抱きしめる。


「ちょっ、こんなとこでやめてよ!」


え、違った!?それとも照れ隠し!?



「ちょっとだけ…」

とりあえず続行してみると…


「…

ちょっとじゃ、…ヤダ」


ってなにその可愛いさ!!ズルいでしょ!

なんで急に素直になるかなっ…
キミはどっかの小悪魔星から来たツンデレ女王なの!?


僕にぎゅっとしがみついてる司沙が…

ああ、愛しくてたまらない。









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