元カノがめんどくさい
アディショナルタイム
ショックは今だけ、寂しいのは最初だけ。
そう思ってた…
「…蓮斗さん。
あの…、蓮斗さん?」
「えっ?…あ、ごめん。なんだっけ?」
「…
いえ、大丈夫ですか?」
最近の僕は、こんな状態が多くて…
それでも奈々は、怒るどころか心配する。
そんな奈々を大事にしたいのに…
元カノとさよならしてから、2ヶ月。
日々追うごとに、その実感が押し寄せて…
寂しさや辛さは増すばかり。
エネルギーはもう底をつきそうで…
まるでガス欠間近の車みたいだ。
元カノじゃあるまいし…
あぁ、余計な事思い出した!
どうしよう、苦しくてたまらない…
もう、限界だと思った。
「ごめん、奈々…
っ…、別れてほしいんだっ…」
今の僕は、奈々を大事になんて出来ない。
いやたぶん、これからも。
こんな僕に、これ以上付き合わせるわけにはいかないし…
僕自身、誰かといる余裕なんかなかった。