元カノがめんどくさい
「いいえ、こちらこそですっ…
私だって、蓮斗さんの優しさには沢山救われて来ました。
なので、少しでも恩返し出来て良かったです。
ほらっ、善は急げですよっ?
私も前に向かって頑張るので。
蓮斗さんも、頑張って下さいねっ」
まったく奈々は…
最後まで本当に、どこまでも天使で。
僕の気持ちに気づいてたくせに、いつも優しく寄り添ってくれて。
僕はそんな奈々を守るどころか、何ひとつしてあげられなかったのに。
挙句、恩返しだなんて…
傷付いてるはずの奈々が、傷付けた僕を応援してくれるなんて…!
そんな天使の、去って行く車を…
込み上げる謝意で、胸を詰まらせながら見送った。
奈々の優しさを無駄にしないためにも…
最後の最後まで、諦めずに頑張るよ。
さっそく僕は、逸る気持ちに押されながら電話を手にした。
だけど掛けた相手は仕事中なのか、繋がらない。
こうしてる間にも、アディショナルタイムは減ってるワケで…
僕はすぐさま、元カノが働くスポーツ用品店に向かって車を走らせた。
私だって、蓮斗さんの優しさには沢山救われて来ました。
なので、少しでも恩返し出来て良かったです。
ほらっ、善は急げですよっ?
私も前に向かって頑張るので。
蓮斗さんも、頑張って下さいねっ」
まったく奈々は…
最後まで本当に、どこまでも天使で。
僕の気持ちに気づいてたくせに、いつも優しく寄り添ってくれて。
僕はそんな奈々を守るどころか、何ひとつしてあげられなかったのに。
挙句、恩返しだなんて…
傷付いてるはずの奈々が、傷付けた僕を応援してくれるなんて…!
そんな天使の、去って行く車を…
込み上げる謝意で、胸を詰まらせながら見送った。
奈々の優しさを無駄にしないためにも…
最後の最後まで、諦めずに頑張るよ。
さっそく僕は、逸る気持ちに押されながら電話を手にした。
だけど掛けた相手は仕事中なのか、繋がらない。
こうしてる間にも、アディショナルタイムは減ってるワケで…
僕はすぐさま、元カノが働くスポーツ用品店に向かって車を走らせた。