元カノがめんどくさい
だったらここが勝負どころ!


「っ、お願いします!
今さら勝手なのはわかってますっ、だけどっ…

僕も本庄さんが好きなんです!

彼女が必要なんですっ…
彼女じゃなきゃダメなんですっ!」


カッコ悪くたって、情けなくたって…
死にものぐるいで足掻いてやる!!


「そうじゃなくて…

あのさぁ、蓮斗君。
住所教えるから、それは直接司沙に言って来な?

俺はもう司沙とは関係ない…
とっくにフラれてるんだから」


え、なにそのフェイント…
って、ええっ!?


「え、本庄さんにプロポーズしたんじゃ…?」


「したよ?
だけど断られた。

心に居座ってる人がいて、きっと一生出て行かないからって」



途端。

なんでか心が、どうしょうもなく打ち付けられる。



「その様子じゃ、そっちも奈々ちゃんと別れたんだな」


その言葉に、気まずく視線を流すと…

遥さんは「待ってな」と、いったんリビングに消えて。


「まっ、これ以上被害を増やさないためにも、検討を祈るよ。

じゃあな、蓮斗君。頑張れよっ」

そう言って、元カノの新しい住所が記載されたメモをくれた。


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