劇団「自作自演」





「特に今、屋上は書き入れ時にある。その理由は学園祭が終わって日が浅いからだ。」



「学園祭効果ってヤツだよな?」敦くんの言葉に青山くんは頷く。



「危険なんだ。特に放課後、それも校内でこんな話をするべきじゃない。現にキミたちは僕に気付かれた。」



「回りくどいんだよ、テメェ。」敦くんは屋上を後にした。



「いいの?」私がそう訊くと、青山くんは「いい。」と言った。



「親友はわかっているんだ。僕が『会議の場所を移すべきだ。』と言いたいことをね。そして、その場所も多分気付いているんだ。」




< 167 / 307 >

この作品をシェア

pagetop