劇団「自作自演」





「相手が結婚するよりも先に死んじゃったら……かあ。」



「まあ、そうなればそうなったで、死亡届を出した時点で、その婚約は破棄。代わりをまたランダムで選ぶというシステムがいいかもしれない。」



「なるほど……。」感心した私の顔を見て、青山くんは、満足気にコーヒーを飲んだ。



「そういえば、なんで青山くんは、敦くんのことを『親友』なんて呼び方するの?」



「おかしいかな?」おかしいし、変。



「逆にキミはどうして親友のことを『敦くん』なんて馴れ馴れしく下の名前で呼ぶ? キミたちは付き合っているのか?」



「付き合ってないよ!」軽く否定した。



「なんか気付いたら、そう呼んでたんだよね。そういうのない?」




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