劇団「自作自演」
「若きギャツビーの努力。」
僕と親友が出会ったのは、中学の時だ。
親友は、所謂ヤンキーといった感じで、学校を休んだり、他校に乗り込んだりするような少年だった。
対する僕はというと、冴えない地味めな、色でいうと、紺かグレー。休み時間、一人で読書をしているような内気な少年だった。
今でこそこんな感じだけど、当時は勉強もスポーツも全くダメだった。友達もいなかった。
休み時間、本を読むのは、何も本が好きだからとか、一人になりたかったからではない。
一人でいることへの虚無感を少しでも和らげるためだった。