劇団「自作自演」
親友の言う通りになった。
まるで親友は予言者だ。ノストラダムス顔負けの予言者。
しかし、同時に僕は親友を疑った。
もしかして、親友は僕のためにこう仕向けたのではないか……と。
だとしたら、僕は親友に感謝しなければならないのか? いや、親友を憎めばいいのか?
迷ったが、僕は親友に感謝することにした。
このことを誰にも口外してはならない。
そして、親友の努力を無駄にしないように、何としても北條さんを我がものにしなければならないと決意した。