劇団「自作自演」





ある日の放課後、僕は彼女と自動販売機で缶ビールを買って、公園のベンチ、東屋でそれを呑んでいた。



彼女は酒に弱かった。僕もそんなに強い体質じゃなかった。



2人して酔っ払ってしまった。



酔った勢いで僕は訊いてみたんだ。「なあ、すみれ。キミは松田くんと高倉くんのどちらが好きだったんだい?」ってね。



彼女は迷うことなく言った。




< 196 / 307 >

この作品をシェア

pagetop