劇団「自作自演」
「どうして私が逆上するの?」
「香澄さん。アンタ、とことんバカだなあ。少しはここ使えよな。」敦くんは、こめかみのところを指さした。
「ここは何のためにあるんだ? 考えるためだろ? 考えてもわかんねえような頭なら、もぎ取った後、パイナップルでも乗っけておけよ。」
なんて言い草だろうか。しかし、グウの音も出ない。
「私はわからないから訊いてんの!」
敦くんは、ため息をつき、それを見ながら青山くんがクスッと笑った。