劇団「自作自演」
「おっと。こんな時間か。塾があるんだ。僕は失礼させてもらうよ。ブラックボード作戦の決行は明日でいいかな?」
「ああ、香澄さんは?」
「問題ないわ。」
「そうか。なら、また明日。」
そう言って、500円玉を机に置いて青山くんは店を出て行った。
柱時計に目をやると、時刻は17:00を回っていた。長居し過ぎた。
「私もそろそろ帰ろうかな……。」
「いや、ちょっと待て。」
そう言って、敦くんは私の手を掴んだ。