劇団「自作自演」





私が何となくルーズリーフに書いたことが明日、現実のものとなる。



・カッターを振り回して、殺人事件が起こるようなクラス。



まあ、殺人事件にはならないけど、クラスはもうすぐぶっ壊れる。



一瞬の衝撃と、それから何が起こったのかわからない現実と。



そのギャップに苦しむ顔を高みで見れるという意味では、私の青春で一番やりたかったことになる。



今夜は長い。きっと長くなる。



それは隣の畳で私に背を向けて寝転んでいる、敦くんも同じなんだろうと思う。



きっと敦くんはまだ起きている。



でも、声をかけないでおいた。



きっと、敦くんには敦くんなりに、夜いっぱい使って何か思うことがあるはずだ。



ふと、スマホの時計を見た。



まだ23:17だった。




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