劇団「自作自演」
このままジェンガが上手い方向に崩れてしまえばいい。
でも、逆に安心して手を抜けば、何事も無かったかのように終わってしまう。
確かに、友達からカラオケを誘われることはなくなった。無視されることも多くなった。床にばらまかれた画鋲を見て、気の毒そうな顔をする人も増えた。
でも、そんなのはどこにでもある。
私は少し、欲深くなっているのかもしれない。
生温い。まるで、コーヒーを淹れたタンブラーを3時間放置したような温さ。
私の求めるのは、こんな小さな欠陥なんかじゃなくて。
爆発的な破滅なのだ。
ドッカーン!
鳴り響き、鼓膜破れるほどの、ドッカーン!