劇団「自作自演」





屋上へ戻ると、敦くんは寝ていた。



寝っ転がっているだけじゃなく、寝息を立てて熟睡しているのだ。



それも両手をまるで、赤ちゃんのように握り締めて寝ている。そこには、「クレイジー」さは、微塵も感じられない。



可愛い。キュート。萌え。キュンキュン。



急に抱きしめてあげたくなった。膝枕をしてあげたくなった。口唇を奪ってやりたくなった。



大人ではない、情事を犯してしまいたくなった。




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