劇団「自作自演」
高杉晋作の言葉、「面白きこともなき世を面白く」に似ているかもしれない。
つまり、そこにないなら作ればいいのだ。
しかし、言うは易く行うは難し。
どう行動に移すか、それが問題なのだ。
まず、私のような偏屈な考えを持った協力者が必要となる。
そして、協力者がまるで、伝染病のように広まっていけば、心臓も機能しなくなる。
ただ、その協力者。つまりは、私のような偏屈な考えを持った生徒を探すということだけど、残念ながらそれは期待できない。
わかるのだ。一番後ろの席だから。
一番後ろの席で、見渡す限り、ノートに「死ね!」と書き殴るような人や、「バトルロワイヤル」のようなサイコホラー系の小説を読んでいる人もいない。
みんな真面目に先生の話を聞くか、ノートに板書するか、放課後の部活に備えて寝ているかのどれかだ。
スマホをいじっている人ですらいない。
こんなクラスが他にあるだろうか。