劇団「自作自演」





人を信じちゃいけないことは、初めからわかっていたじゃないか。



私は常に嘘ばかりついてきた。友達に振りまく愛想笑いを初め、たくさんの想いをひた隠しに生きてきた。



それが「神様からのギフト」だった。



神様は、1人の人間を作り出す。そして、その出来上がった人間は、最終的には死へと向かっていく。



人は死ぬために生まれてくるのだ。その間の過程は、各々どうであれ、死ぬ道を歩いていることには変わりない。



そのことに気付いた賢い人は、考える。



「だったら、その死への道の途中を思う存分楽しんでやろうじゃないか。」と。




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