劇団「自作自演」
楽しむために、人はルール、つまりは、法を作った。
その法を裁く役割を作った。
しかし、それを管理するのは、私たちと同じ人間であって、人間には右と左に目があるだけ。
視界は狭い。目は表面上でしか、捉えることが出来ず、心の中までは見えない。
だから、敦くんが何を考えているかなんてわからない。
でも、「見ようとすれば、見える。」。
あの敦くんの言動は、遠回しに「オレは香澄さん。アンタのことは信用しちゃいねえ。」と言っているようなもんだ。
だから、私も信じちゃいけない。
忘れてた。私の望みは、クラスがダメになればいい。ただそれだけ。
敦くんは、そのための道具に過ぎない。