増えた記念日
おまけに緊張で背筋が伸びる。
「俺と付き合わない? 遠野さんのことが気になるというか、好きなんだけど」
私にしか聞こえないくらいの声の大きさで私の顔を覗き込みながら、伝えてきた言葉に目を丸くしてしまった。
今好きって、言われたよね?
嘘じゃないよね?
あの篠沢さんが私を好きで、付き合いたいとか言ってる………。
「聞いてる? ちゃんと聞こえた?」
私はこくこくと頷いた。信じられない思いだけど、嘘ではないようだ。
篠沢さんは嘘を吐くような人でない。
「ほんとに私を?」
「うん」
「とても嬉しいんですけど」
「けど?」
篠沢さんの表情が曇る。けどなんて、否定してはいけない。
「いえ、嬉しいです。私も篠沢さんのこと、とても気になっていました。よろしくお願いします」
私の顔は絶対に真っ赤だ。ものすごく熱を帯びているのが分かる。だって、まだ篠沢さんの顔がすぐそこにあるから。
「俺と付き合わない? 遠野さんのことが気になるというか、好きなんだけど」
私にしか聞こえないくらいの声の大きさで私の顔を覗き込みながら、伝えてきた言葉に目を丸くしてしまった。
今好きって、言われたよね?
嘘じゃないよね?
あの篠沢さんが私を好きで、付き合いたいとか言ってる………。
「聞いてる? ちゃんと聞こえた?」
私はこくこくと頷いた。信じられない思いだけど、嘘ではないようだ。
篠沢さんは嘘を吐くような人でない。
「ほんとに私を?」
「うん」
「とても嬉しいんですけど」
「けど?」
篠沢さんの表情が曇る。けどなんて、否定してはいけない。
「いえ、嬉しいです。私も篠沢さんのこと、とても気になっていました。よろしくお願いします」
私の顔は絶対に真っ赤だ。ものすごく熱を帯びているのが分かる。だって、まだ篠沢さんの顔がすぐそこにあるから。