ベル姫様と溺愛ナイト様

「おはよ～。って、あれ？」

「なんだ？　こいつら酔いつぶれてる……？」

翌朝、レイとベルが朝階段を下りて見つけた光景は、カウンターで並んで突っ伏すメロゥとジェミロだった。

昨夜レイはベルを寝かしつけて、自室に戻って寝ていた。
可愛いベルが「一緒に寝たいよ」と懇願してきたけども、それはできない話だと、勿論断った。
歯止めが効かなくなりそうで、曖昧なことを言いながらどうにか寝かしつけて、そっと部屋を後にしたのだ。

で、メロゥと使うことを許された二人部屋で、一人寝ていたわけだが。
メロゥは朝まで帰ってこなかった。
一晩中どこにいたんだ？　と思いながら部屋を出てみるとベルも丁度部屋を出てきたところで、一緒に降りることにした。