ベル姫様と溺愛ナイト様

昨夜は無茶で可愛いおねだりをありがとう、とレイがベルを茶化してみたところで、、その大胆行動を本人は覚えていなかった。
完全に酔って忘れたのか、とレイは少しがっかりした。

あんなに熱いアプローチ、忘れるなんて。
自分だけドキドキして、悔しい。

「？　昨夜わたし達が寝たあと、二人で呑み直したのかしら？
結構呑んだみたいね？」

レイの気持ちどころか昨日の記憶もさっぱり分からないベルは、何故だか悔しそうな彼の様子に首をかしげながら、カウンターの二人にそっとブランケットをかけた。
それから酒瓶やらつまみやらの片付けを始めた。