ベル姫様と溺愛ナイト様
「あ? おお、そうか、寝ちまったか。
すまんな」

「おお。今回は引き分けだな」

けけっと笑ったメロゥに、ジェミロも頷く。
ベルもレイもそんな2人をきょとんと見つめていた。

「引き分けって?」

「ああ。お互い酒が強いって話しになって、じゃあ勝負だってな……。
まぁでも一緒にカウンターで酔いつぶれてたんなら、引き分けだろ?」

「おねぇ……」

「おいメロゥ。阿呆か」

レイとベルは、呆れた、とでも言いたげな瞳で、立ち上がった二人を見やる。
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