ベル姫様と溺愛ナイト様
朝食を取るために、また4人で食卓を囲む。

「昨夜は随分と話しが弾んだんだね?
おねぇが酔いつぶれるなんて」

「まぁな。もっぱらベルの話しだった」

「え? わたし?」

驚いた表情を浮かべるベルに、ジェミロは面白そうだ。

「泣き虫姫って呼ばれてたんだってな。
可愛いじゃねぇか」

「や、やだぁ! メロゥ、喋ったの?!」

「え? いいかなって」

「ダメだよぉ!」

「ははは」

レイと再会したことで記憶の断片を取り戻したベルは、恥ずかしそうに苦笑した。
そんなベルを周囲はにこやかにみつめ、楽しい朝食の時間を過ごした。
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