ベル姫様と溺愛ナイト様
「それにしてもよぉ、ジェミロ。
自分を殺しかけた男……レイ? だっけか? を雇ってみたり、隣のこのいかつい男を家族として迎え入れたり……。
お前って本当、何し出すかわかんなくって面白いな!」

男は、隣のいかつい男……メロゥの肩を叩いて、がはは、と豪快に笑った。

2人が隣り合っているのは、男が呼んだからだ。

「お見知りおきをって言うからには、一緒に呑もう!
今日は俺の奢りだ! がはは!!」

と、誘い、メロゥがそれに乗ったのだ。

「ま、家族が増えるのは良いことだしな。
あたしも嬉しいけど、ベルも二人と会えて喜んでるしな。
はいよ、ビール!」

二人の前に泡の立ったビールを置いたジェッミロに、男が声をかける。

「おぅっ! ジェミロも呑めよ!
一緒に乾杯しようぜ!」

「ああ、じゃあありがたく一杯貰うか!」

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