ベル姫様と溺愛ナイト様
毎朝ジェミロが作った弁当を持って出勤し、夜、夕食前に帰ってくる。
本当は剣の腕を見込まれ、城での住み込み勤務を懇願されたのだが、自国の探し求めた姫様とナイトの隣を離れるわけにはいかない。
メロゥは住み込み勤務を丁重に断り、朝から夕方までの通勤で城の傭兵として働く道をとった。
「ま、昼飯弁当くらいなら作ってやるし。頑張れよ?」
「メロゥ、何かあったら言ってね?
無理は、しないでね?」
「おいメロゥ、住み込みでもいいんだぞ?
俺一人でもベルを守れるし」
「……。ジェミロ、ベルちゃんありがとう。
レイは黙れ。ベルちゃんにとって、お前が一番危ない」
軽口を叩きながら小突き合う2人を、ベルとジェミロは楽しそうに眺めていた。
それからもう1ヶ月も経った。
あっという間の1ヶ月だったとベルは思う。
レイが来て、全てではないけれども色々思い出して、メロゥもいて。
最近レイは仕事に慣れてきたらしく、お店で以前のようなぎこちない雰囲気もとれてきた。
とは言え今日は今までの疲れでも溜まっていたのか、寝込んでいるけど。
本当は剣の腕を見込まれ、城での住み込み勤務を懇願されたのだが、自国の探し求めた姫様とナイトの隣を離れるわけにはいかない。
メロゥは住み込み勤務を丁重に断り、朝から夕方までの通勤で城の傭兵として働く道をとった。
「ま、昼飯弁当くらいなら作ってやるし。頑張れよ?」
「メロゥ、何かあったら言ってね?
無理は、しないでね?」
「おいメロゥ、住み込みでもいいんだぞ?
俺一人でもベルを守れるし」
「……。ジェミロ、ベルちゃんありがとう。
レイは黙れ。ベルちゃんにとって、お前が一番危ない」
軽口を叩きながら小突き合う2人を、ベルとジェミロは楽しそうに眺めていた。
それからもう1ヶ月も経った。
あっという間の1ヶ月だったとベルは思う。
レイが来て、全てではないけれども色々思い出して、メロゥもいて。
最近レイは仕事に慣れてきたらしく、お店で以前のようなぎこちない雰囲気もとれてきた。
とは言え今日は今までの疲れでも溜まっていたのか、寝込んでいるけど。