ベル姫様と溺愛ナイト様
「独占欲?
彼女は俺が助けるはずだったのに! みたいな?
彼女は俺のだから! みたいな?」

ま、いいか、とメロゥは笑顔を浮かべていた。

まぁそれはそれとして、地下室に置いてきたあの門番の二人はどうしようか。
ジェミロみたいに、「妹になにしてんだ!」と説教でもしてみようか。
それとも無言で睨みつけてやろうか?
ひとまず上官にチクっとくのが先か?

「ま、とりあえずいかなきゃだよなぁ」

地下室に足を踏み入れながら、メロゥはそんなことを考えていた。
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