ベル姫様と溺愛ナイト様
「……レイ。お前はデリカシーが欠けてる。
ほら、可哀想に。目の前にその被害者が」

耳まで真っ赤な男を、哀れみの目で見るメロゥ。

「そんなこと言われたってな。
教えてくれたか? そういうデリカシーっての? 嗜みってゆーの?
俺の教育係はお前だろ?」

「俺のせいかよ?
ちっこいお前の面倒見ながら旅してな、そんな嗜み教える暇なんてなかったわ!
てか覚えるんだよ、自然と!」
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