ベル姫様と溺愛ナイト様
「あのっ! お二人とも!!」

再度、男が2人を呼んだ。

「ああ、ごめん。
で、ジェミロがなんだって」

「取り敢えず、移動したほうが良くないか?
ここじゃあ通行の邪魔だし、なにより目立ってるからな」

男は思った。
自分が大きな声を出したのも悪かったけれども、目立ってる大半の理由はこの二人の言い合いなんだけどな……、と。
大柄な男も、紫の髪の男も、どうやら悪い人たちではないらしい、と安心した男は、ゆっくりと頷いて近くの公園へ行こうと提案した。
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