ベル姫様と溺愛ナイト様
「ベルのことだ……」

「おお? ベルちゃんのこと?」

メロゥは一口酒を含みながら首を傾げた。
ジェミロはそれに頷く。

記憶の欠片を取り戻したとはいえ、ベルはまだ全てを思い出してはいない。
でも、どうしてレイに会って話しを聞いた途端、少しだけれど記憶が戻ったのか?
それに、あの力は実際なんなのか。

ジェミロはずっと不思議に思っていた。

今その疑問の解決の糸口を持っているのは、メロゥとレイだけだ。
けど、レイよりメロゥの方が色々知っていることが多いだろう、と思っての発言だ。
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