ベル姫様と溺愛ナイト様
「聞いたけどさ。
理解はしたけど納得は難しいってとこか。

時々ベルが驚くことするから、こっちも戸惑ってんだよ。
あたしと2人でいるときは、こんなことなかったのに」

ジェミロの言葉に、シュシュも頷いた。

「ああ……。
このあいだベルちゃん、力が暴走して掃除道具を手を使わずに使いこなして、家中の掃除をしてましたね。
まさに魔法って感じで。
僕は掃除用具が宙をまう現象を、生まれて初めて見ました。

ベルちゃんも、家が綺麗になったのは良いけど、分かんないって顔してて」

「ああ、あったな。
てか、あんなん見たことある人の方がいないだろ。

その前は手の中に輝く球体持ってたな。
おねぇ、なんか出た! って驚いて見せてきたっけ」

そのうち消えたけどな、と言いながら酒を煽るジェミロ。
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