ベル姫様と溺愛ナイト様
「大好きな姫の前で動揺?!」

「さっきの紅い顔を思い出しますね、そうかも知れません!」

ケラケラ笑い合う会話を聞いて、レイは頭を抱えた。
何を言ってくれてるんだあの男。

「そうそう。大好きな彼女を目の前に動揺して、いつもの勝負強さが出せないんだよ。
あいつベルちゃんには一生勝てそうにないな。

剣士としてはまだまだだよな。
いつでも冷静でいないといけないのに」

けけっと笑いながらつまみの揚げ物を口にするメロゥ。

「お姫様に心かき乱されてるんですね!」

「ベルは魅力でカードゲームに勝つのか」
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