ベル姫様と溺愛ナイト様
「ダメですよ」

戸惑うベルと男2人が路上でそんなやりとりをしていると、ベルの背後からシュシュが現れた。

「ベルちゃんは買い物を終えたら、真っ直ぐ帰って仕込みを手伝うんですよ。
寄り道している暇はありませんよ?

僕が買い物に付き合いましょう。
さ、行きましょう。ベルちゃん。

では、失礼」

ベルを促しながらも、軽く男2人に会釈するシュシュに、男2人も会釈し返した。

暫く2人の後ろ姿を見送って、片方の男が口を開いた。

「シュシュ先生には逆らえない感があるよな」

「ああ、分かる。
物腰優しいのに不思議だよな」

「やっぱ先生だからかな」

「かもな」

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