ベル姫様と溺愛ナイト様
2人は買い物を済ませ、それぞれやらなければならない仕事にかかる。
ベルは仕込みを手伝い始め、シュシュはカウンターに原稿を広げた。

「珍しいな、ここで書くのか?」

「はい、今日はここで。
迷惑でしょうか?」

一応レイ頼まれているし、近くにいた方が良いだろう。

「迷惑なことはないんだけどよ」

ジェミロは作業の手を止め、カウンターの中から文字がびっしりと並ぶ原稿を覗き込んだ。

「うっわ、すっごい! なんだこの文字量!
あたしには絶対無理だわ!

なぁシュシュ、あたしにはよくわかんないけど、こういうのって集中しないといけないんじゃないのか?
ほら、静かな部屋とか書斎とか図書館とか?

ここでも書けるのか? 落ち着かないと思うんだけど」
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