ベル姫様と溺愛ナイト様
満足げな笑みを浮かべるレイに、頭の上にクエスチョンマークを浮かべるカウンター越しの2人。

「収穫? って割には何も持ってないな」

2人は出かける前と何ら変わらない軽装だ。
特に何かを得たようには思えない。

「う~ん、説明するより見たほうが早い。
ベル、こっち来て!」

「は~い?」

店の奥のベルを呼び出す。
お帰り~、と手を拭いながらやって来るベルに、レイの頬が緩む。

「と、見とれてる場合じゃなかった」

「堂々とそういうこと言うとこがな。
バカナイトなんだよ」
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